ふあーあ…、もうすぐ朝のホームルームが始まる。
大学受験までは程遠い、俺ら1年生にとっては、退屈で苦痛な時間の幕開けだ。
それにしても、今朝見た夢は、また懐かしい内容だったなぁ。
子どもの頃、よく遊んでいた女の子との約束。
「大きくなったら、お嫁さんになってあげてもいいよ。」
その後すぐに引っ越してしまったし、もう、名前も忘れてしまったけど。
あの子元気にしているかな…。
ガラガラガラ!
おっと、担任が入ってきた。
「みんな席につけー。今日は朝のホームルームの前にお知らせがある。」
ざわざわざわ…
「今日から女子の転校生が我がクラスに転入になった。もうすぐ夏休みなので、本格
へー、ずいぶん変な時期での転入だな。
親の仕事の都合とはいえ大変だよな…。
ざわざわざわ…
「さぁ、入ってきなさい。」
「あ、はい。失礼します…。」
ガラガラガラ…
一瞬、自分の目を疑った。
細い腕に華奢な体、化粧気は無いが、色白で可愛らしく、でも、どこか見覚えのある
いや、そんなまさか!?
でも、間違いないっ!!
おばあちゃん!
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