2008年3月30日日曜日

■約束

キンコンカーンコーン

ふあーあ…、もうすぐ朝のホームルームが始まる。
大学受験までは程遠い、俺ら1年生にとっては、退屈で苦痛な時間の幕開けだ。

それにしても、今朝見た夢は、また懐かしい内容だったなぁ。
子どもの頃、よく遊んでいた女の子との約束。

「大きくなったら、お嫁さんになってあげてもいいよ。」

その後すぐに引っ越してしまったし、もう、名前も忘れてしまったけど。

あの子元気にしているかな…。

ガラガラガラ!

おっと、担任が入ってきた。

「みんな席につけー。今日は朝のホームルームの前にお知らせがある。」

ざわざわざわ…

「今日から女子の転校生が我がクラスに転入になった。もうすぐ夏休みなので、本格的に生活を共にするのは9月からになると思うが、皆それまで色々と教えてやってくれ。」

へー、ずいぶん変な時期での転入だな。
親の仕事の都合とはいえ大変だよな…。

ざわざわざわ…

「さぁ、入ってきなさい。」

「あ、はい。失礼します…。」
ガラガラガラ…

一瞬、自分の目を疑った。
細い腕に華奢な体、化粧気は無いが、色白で可愛らしく、でも、どこか見覚えのある表情と雰囲気。

いや、そんなまさか!?
でも、間違いないっ!!








































おばあちゃん!

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